しずくら。

― 北国アラサー主婦の静かな暮らし ―

「ファストファッション クローゼットの中の憂鬱」


 

 

面白さ:★★★★★!

 

「私たちは、どうしてこんなにたくさんの服を持っているのだろうか?」

このシンプルな疑問に答え、いつのまにか見ないようにしていた現実にグイグイ切り込んでいく一冊です。

服がぎゅうぎゅうに詰まったクローゼットの前で、「何も着る服がない!」というお決まりの一言、身に覚えがある方も多いのではないでしょうか。

それなのに、街へ出かけては「セーターがたったの900円だったから、色違いで買っちゃった!」と、またクローゼットに服を詰め込むのです。

その服は本当に必要なモノでしたか?

どうしてそんなに安いのか、考えたことはありますか?

ファッションが大好きで、たくさんの服を持っているあなたにも…

また、服にそこまでのこだわりはないけれど、気づけばクローゼットがぎゅうぎゅうのあなたにも、一度読んでいただきたい本です。

 

 ■ 筆者は一般的なアメリカ人女性だった

筆者と私には大きな共通点がありました。

それは、ファッションやおしゃれが人生の最重要項目では無かったということです。

にも関わらず、クローゼットには服がぎゅうぎゅう、そこからはみ出た哀れな服たちは段ボールや引き出しに詰め込まれていました。

でもそれって、割と特殊なことでは無いというか、むしろ一般的と言えることのように思います。

私の母も、姉妹も、友達も、先輩も、みんなそのようにしていたから。

一緒に出かければ必ずと言っていいほど、ちょっとお菓子を買うような感覚で、服を見て買っていたから。

「フランス人は10着しか服を持たない(著:ジェニファー・L・スコット)」が話題になった折には、『10着とか絶対無理だよね~!』なんて盛り上がった記憶があります。

別におしゃれ大好き、ファッショニスタではない、一般的な女性がクローゼットいっぱいのお洋服を持っていてもおかしくないのが現代社会なんですね。

 

■安くて可愛い服の裏側

「この春トレンドの○○が、今なら2点購入で20%オフ!」

「ウィンターセールで最大70%オフ!」

良く目にする常套句ってやつですね。

ついつい気になって、お得に服を買おうと店に入ってしまう人も多いはず。

私も、私の家族や友人も、本に出てくる筆者やその友人達もそうでした。

でもちょっと待って。

この「常套句」、服の一着一着のデザインや品質、こだわりについては何も触れていないと思いませんか?

アピールしているのは「トレンド」そして「安さ」だけですよね。

これだけ安く売っているのに、家賃の高い駅ビルにお店を出し、従業員を雇ってなお利益が出ているということは、何かカラクリがあるということです。

筆者は中国にある、大手ファストファッションチェーンの服を作る工場まではるばる旅をして、このカラクリに迫ります。

今まで見ないふりをしていた、安くて可愛い服の裏側に。

 

ファストファッションとの向き合い方。その服が必要だから買うのか、もう一度考えて

筆者は最終的に、「着るだけで自分を輝かせ、地球環境や作った人の労働環境まで考慮できる服」…最近、エシカルファッションと言われるものに行きついたようでした。

エシカルファッションについては私も興味があり、また別の記事でまとめます。

この本でファストファッションの裏側を少しだけ知って、なお思うことは、ファストファッションはそれでも魅力的で、今後全くなくなるものではないだろうということです。

 

つい100年ほど前まで、上流階級の一部の人間にしか許されなかった「服をたくさん持って、毎日違う服を着る」という贅沢が一般的になったことは、すごい事です。

日本の昔話でも「お金に困って着物を売りに行く」「報酬がお金ではなく反物」なんてシーンがよく出てきますが、かつて衣服や布は貨幣に匹敵するものだったということですね。

 

誰でも知っているモデルのローラさんは、一度着たコーディネートは2度と着ないそうで、増える服の為に広い家に引っ越しをしているとか。

でもそれは「同じ一日を繰り返したくない」という考え、ポリシーからそうしているといいます。

これは、たくさんの服を持って、着ることそのものに意味がある、「ニーズ」であると思います。

かつての私のように周りやメディアに流されるまま、深く考えず服を買っては捨てるのは「浪費」です。

 

「ファッションを仕事にしたい、たくさんの服を着て経験を積みたい」

「仕事にはせずとも、毎日違うコーデを着るのが楽しいし、自分らしい」

「ファッションに興味が出たばかりで、自分に何が似合うのかわからず、色々試したい」…

 

しっかりと自分の考えを持って、ファストファッションを選択したならば。

手に取りやすい価格の、たとえ失敗しても『使い捨て』にできるファストファッションは、そんな人たちの強い味方になってくれると思うので、私はファストファッションと「中立」の立場で向き合っていきたいです。

服を作っている、発展途上国の労働環境は改善されるべきだと思いますし、安い綿を育てるため、農薬を使ったりして地球環境に深刻な影響を与えていることは広く知られるべきです。

一度、自分が持っている服の背景を知り、どうしてその服を着るのかを考え直してみるのが一番大切なことかもしれないですね。

 

 

ここまでお読みくださりありがとうございました。

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